ぺんぎん村水泳教室
ぺんぎん村水泳教室は、障がいをもつ子供たちのためのスイミングスクールです。どんな障がいがあっても、楽しく水泳を学ぶことができる場、社会との繋がりの場として27年前から親しまれてきました。選手コースからは、パラリンピックのメダリストでもある鈴木孝之選手など、多くの競泳選手を輩出しています。
どんな障がいがあろうとも、私たちは可能性をあきらめません。水の4大特性(浮力・抵抗・水温・水圧)によって得られる様々な効果を体感してください。
浜松市内にある市民プール(北部水泳場・トビオ・浜北グリーンアクア)を中心に活動しています。
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ぺんぎん村水泳教室専用ホームページ
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https://penguinmura.com/
活動方針
全ての子供たちに いきいきと楽しむ場所がある
全ての子供たちに みんな一生懸命生きていることを認め合える場所がある
全ての子供たちに 自分を開花させる場所がある
誕生の経緯
当時勤務していた民間スイミングクラブが、一人の男の子の入会を断りました。
理由は、「障がい者だから。」
その脳性麻痺の少年を見離すことができず、休暇を利用して市民プールで個人指導を始めたことがきっかけとなり、独立して障がい者水泳教室を開設することになりました。
開設した当初は、障がい者への理解も進んでいなかったため、市営プールの職員、利用者から苦情が来ることも度々ありました。その度に「障がいが有る無しにかかわらず、スポーツを一緒に楽しみましょう。」と理解を訴えてきました。
子供たちが笑顔いっぱいに楽しむ姿は、私を励まし、見守る人々を幸せにしました。
障がいを受け入れ、乗り越え、スポーツに打ち込む姿を見てもらうことが、多くの人に感動と勇気を与えると信じ、健常者の指導にも劣らない厳しさも兼ね備えた指導を心掛けてきました。
悩みを抱えた保護者の声に耳を傾け、寄り添い、時には厳しく、共に子育てをさせていただいてきました。
一人一人異なる障がいをもった子供への理解を深めるため、子供の主治医を訪ね、それぞれの特徴を一つ一つ学びながら「可能性をあきらめない」を信念に手探りで指導方法を確立してきました。
立つことのできなかった生徒が、立てるようになり歩けるようになっていく実例をいくつも実証し、近年では、水中での活動がリハビリに適していること、さらには効果が実証されていることが注目され、大学の教授、理学療法士、医師なども見学や体験に訪れメディカルスポーツとしても注目を浴びています。
イルカツアー
「イルカ療法」という言葉を耳にしたことがありますか?イルカが人を癒すとも言われています。
真偽のほどは分かりませんが、実際に何度体験しても毎回感じる、心の中にふつふつと沸きあがってくる不思議な、それでいて他では感じたことのない、胸が熱くなる感動がそこにはあります!
ぺんぎん村では、夏にイルカツアーを企画しています。
元気いっぱいに泳ぐイルカたちに自分の手で触れて一緒に泳いでみませんか! イルカツアーは、日常生活ではなかなか得られない貴重な体験ができる、ぺんぎん村独自のツアーです。 お子さまの自立につながる体験になるよう、お子さまのみの参加内容です。
思い切ってお子さまを送り出してみてはいかがですか?
代表より
水の中って、とても不思議なんです。ふわふわと身体が浮いて、とてもリラックスできるんです。水の力(浮力、抵抗・圧力・水温など)が私たちに与えてくれる効果は、素晴らしいものがあります。 私は、25年以上前から、赤ちゃんから大人の方までの多くの方たちと、水の力の素晴らしさを分かち合ってきました。
陸上では歩行が困難でも、水中では自分の脚で立つことができる、自分の意思で前に進むことができる、水の力を利用することで、子供たちが笑顔になる瞬間を数え切れないほど目にしてきました。陸上ではできない運動が可能になることで、 動きに対して自信がつきます。
可能性をあきらめない強い想いと、子供たちの努力によって生み出される数々の奇跡。
そして、夢や目標に向かって挑戦するキラキラした瞳がここにはあります。
体力づくり、身体のバランスづくり、呼吸の鍛錬、記録への挑戦など、ぺんぎん村水泳教室での目的は様々です。
個々の障がいの状況に応じてカウンセリングをしながらプログラムを組み立てていきます。
ぺんぎん村水泳教室では、イルカツアーや鮎のつかみ取り&バーベキューなどのイベントを実施してきました。今後も計画しています。 決まり次第、告知しますので奮ってご参加ください。
ぺんぎん村での数々の出会い、学んだことなどを静岡新聞掲載コラムでも紹介しています。
【伊藤裕子執筆コラムより https://mfclen.home.blog/ 】